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The pathophysiology of glossal pain in patients with iron deficiency and anemia
On 11月 15, 2021 by admin背景 鉄欠乏症と貧血症患者の舌痛症の病態生理。 長期にわたる貧血が舌乳頭の萎縮、舌痛症、嚥下障害を引き起こすことはよく知られているが、鉄(Fe)欠乏が客観的な症状を伴わない舌痛症を誘発するかは不明である。 この問題を解決するために、Fe欠乏症と舌痛症の関係について検討した。
方法: 鉄欠乏症患者18名と、客観的な異常を伴わない自発的な舌の刺激や痛みを示す貧血患者7名が本研究に参加した。 Fe欠乏症と貧血症における舌痛症の原因および口腔内の病態を把握するため,末梢血を調べ,舌痛症の閾値と唾液流量(SFR)を推定するとともに,Candida albicans細胞培養テストを行った.
結果を報告する。 Fe欠乏症の患者に比べ、貧血の患者は舌痛症の経過が長かった。 貧血患者では、Fe欠乏症患者に比べ、舌の疼痛部位が多く見られた。 疼痛部位の疼痛閾値は低下し、非刺激性SFRと刺激性SFRの両方が抑制された。 各患者にFeを経口投与したところ,2カ月以内にほとんどの患者で血清フェリチン値の上昇(P < 0.02, paired t-test),疼痛閾値(P < 0.05),唾液分泌(P < 0.05)を示し,舌痛は沈静化された.
結論 Fe欠乏は舌痛症を引き起こし,Fe欠乏が貧血に進むと舌痛症の程度が増し,唾液分泌低下や舌乳頭の異常が顕在化する.
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