Measurement of carbohydrate-deficient transferrin (CDT) in a general medical clinic: Is this test useful in assessing alcohol consumption
On 10月 28, 2021 by adminこの研究の目的はアルコール摂取量の幅がある一般診療所に通院する連続患者に対して血清糖化物欠乏性トランスフェリン(CDT)を測定しその摂取量を評価する価値を明らかにすることであった。 外来通院中の20-85歳(中央値=49.5歳)の連続した81名の患者(男性42名、女性39名)を調査対象として選択した。 各患者は,前週に摂取したアルコールの単位を詳述したアルコール日記,CAGE質問票,アルコール歴に記入し,平均体積(MCV),肝機能検査,γ-グルタミルトランスフェラーゼ(GGT)を含む通常の血液検査を受けた. CDTは酵素免疫測定法(CDTect、Pharmacia社製)を用いて推定した。 グループは、17人の無飲酒者、28人の軽飲酒者(<100 g/週)、23人の中等飲酒者(100-400 g/週)、13人の重飲酒者(>400 g/週)で構成されていた。 大酒飲みの血清CDT中央値(25.5 U/l)は、それ以外の者(中央値=17 U/l、Kruskal-Wallis検定、P=0.01)よりも有意に高値であった。 血清CDTはCAGEスコアと有意な相関を示したが(Mann-Whitney検定、P = 0.01)、アルコール日記の記録とは相関がなかった(r = 0.1、P = 0.4)。 しかし,GGTと日記記録(r = 0.43, P = 0.001)およびMCVと日記記録(r = 0.5, P < 0.001)の間には有意な相関がみられた. 多量飲酒の検出において,血清CDT上昇の感度,特異度,陽性的中率はそれぞれ69,81,41%であった. 血清GGTの上昇は43%,赤血球MCVの上昇は41%,CAGE問診票の陽性スコアは75%であり,各種パラメータに対する陽性的中率は高かった. CDT,GGT,MCVの3つのマーカーを組み合わせて使用した場合,3つのマーカーのうち2つのマーカーの上昇は,感度85%,特異度88%,陽性的中率61%で多量飲酒を検出した. アルコール摂取量の幅が広い外来患者においては、血清CDTよりも血清GGTや赤血球MCVなどの従来のマーカーがアルコール摂取量の評価に適していると結論づけた。 血清CDTは血清GGTや赤血球MCVと併用することにより、大量飲酒の検出に有用であった。 標準化された質問票を含む慎重な病歴聴取の重要性が強調された。
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