舌の火傷:主な原因と対処法
On 11月 9, 2021 by admin舌の火傷や刺痛は比較的よくある症状で、特にコーヒーやホットミルクなど、非常に熱い飲み物を摂取すると、舌苔が焼けるような感覚になります。 しかし、この症状は明らかな理由がなく起こることもあり、例えば栄養不足、口の中の炎症、あるいは単なるドライマウス症候群など、健康上の問題を示している場合もあります。
この形態では、舌の火照りは自然に生じ、消えるまでに2~3日かかることもあるので、歯科医師や開業医に相談して口腔内の状態を把握し、原因を特定することで、適切な治療法を指示することが望まれます。
熱い、酸っぱい、または辛い食べ物や飲み物を食べること
これは、大多数の人が経験する舌の火傷の主な原因です。 灼熱感は、非常に熱い食べ物を摂取したときに、その温度によって舌、唇、歯茎、頬の内側が火傷するために生じるものです。 また、柑橘類や激辛料理などの酸性の食べ物は、舌を傷つけ、ヒリヒリした感覚を与えることがあります。 ほとんどの場合、この火傷は軽度ですが、最大で3日間、不快感や感覚の喪失を引き起こす可能性があります。
対処法:症状を和らげるため、症状が治まるまでは冷たい飲食物を摂取し、熱い飲食物は控えるようにします。 そのため、食品は冷ましてから食べるなどの工夫をするのがよいでしょう。 口腔内の衛生状態をよくすることも重要で、やけどがひどい場合は、一般医に相談してください。
ドライマウス
ドライマウスは、唾液腺が口腔粘膜や舌を湿らせておくのに十分な唾液を分泌できないときに起こります。 このとき、舌に灼熱感やヒリヒリ感が生じるのは正常なことです。
ドライマウスの原因としては、唾液腺の異常、薬の使用、シェーグレン症候群やエイズ、糖尿病などの免疫力が低下する病気、女性に多いホルモンの乱れなどもドライマウスの原因になります。 ドライマウスの主な原因についてはこちら
対処法:口の渇きがひどいときは、水を飲む、シュガーレスガムなどを噛むなどして、唾液の分泌を促すことがおすすめです。 ただし、乾燥が長く続くときは、医師に相談して原因を診断してもらい、適切な治療法を処方してもらうとよいでしょう。
ビタミンB欠乏症
ビタミンB群が欠乏すると、通常、口腔粘膜に軽い炎症が起こり、舌、歯肉、頬の内側が熱くなります。 しかし、鉄や亜鉛などのミネラルが不足しても、同じような症状が出ることがあります。
こうした欠乏症は、たとえばベジタリアンやビーガンなど、変化に富んだ食事をしていない人、食事に関して厳格な生活をしている人に多くみられます。 亜鉛と鉄を多く含む食品についてご紹介します。
対処法: 多様な食事が推奨されますが、ビタミン不足の疑いがある場合は、医師に相談し、血液検査と適切なサプリメントの摂取を推奨してもらう必要があります。
真菌感染症
特に口腔衛生が悪いと、カンジダ症などの真菌感染症で舌がやられることがあります。 このとき、舌のピリピリ感やヒリヒリ感だけでなく、口臭や舌が白っぽくなるなどの症状が出るのが一般的です。 口腔鵞口瘡についてもっと知る
対処法: 通常、少なくとも1日2回の適切な口腔衛生によって、感染を抑えることができます。 しかし、1週間以内に治らない場合は、抗真菌剤による治療が必要な場合もありますので、歯科医や開業医に相談することをおすすめします。
口内炎症候群
舌、唇、口蓋などの口内が焼けるような感覚が原因不明で起こり、数年続く比較的まれな症候群です。 その他、ピリピリ感、口蓋垂の変化などがあり、主に60歳以上の女性に発症することがあります。
原因は不明ですが、過度のストレス、不安、抑うつなど、本症のリスクを高める要因があります。
対処法:本症が疑われる場合は、医師に相談して診断を確認し、他の可能性を排除することが望ましいとされています。 医師は、洗口液の使用や、低用量の三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系、抗けいれん薬などの薬剤の使用を勧めることがあります。 治療は、個人の身体検査、臨床検査、病歴によって異なります。
受診のタイミング
通常、舌の火照りは、適切な口腔衛生と1日2リットル以上の水分の摂取で短期間に消えます。 ただし、次のような場合には、医師に相談することをおすすめします。
- 1週間以上ほてりが続く、
- 食事がしにくい、
- 舌に白い斑点がある、出血する、非常に口が臭い、などの症状が現れる。
これらの時には歯科医または開業医に相談して原因を突き止め、最も適切な治療方法を指示してもらいましょう。
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