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臨床研究正常または最小動脈硬化性大動脈の大動脈壁画血栓
On 11月 16, 2021 by admin結果
98論文から200人の患者を検討した。 そのうち,一次治療として抗凝固療法を受けたのは112例,大動脈手術を受けたのは88例であった。 喫煙は手術群で多かったが,その他人口統計学,併存疾患,発症様式に群間で有意差はなかった。 手術群では大動脈血栓が弓部に存在することが多かったが、血栓の移動性や大きさについては群間差はなかった。 大動脈血栓の持続または再発は,抗凝固療法群で 26.4%,手術群で 5.7%であった(P < 0.001)。 末梢動脈塞栓の再発は,抗凝固療法群の 25.7%,手術群の 9.1%にみられた(P = 0.003)。 死亡率は抗凝固療法群で6.2%、手術群で5.7%と同程度であった(P = 0.879)。 合併症は抗凝固療法群で27%、手術群で17%に認められ(P = 0.07)、大断端率は抗凝固療法群で9%、手術群で2%であった(P = 0.004)。 ロジスティック回帰分析により,上行大動脈(オッズ比 : 12.7; 95% 信頼区間 : 2.3-238.8) または弓部(OR : 18.3; 95% CI : 2.6-376.7), 大動脈壁の軽度動脈硬化 (OR : 2.5; 95% CI : 1-6.4), 脳卒中発症 (OR : 11.8; 95% CI : 3.3-49.5) が重要な再発予測因子となった
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